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本当にダメ人間?
2020/8/19 11:45
 
私のスマホのメモによると、2018年9月。何気なく観ていた番組で、スポーツのコーチ2名が対談をされていました。
その中でお話された言葉が印象に残ったので咄嗟にメモをしていました。
 
セッションをしていて感じたことと重なったのでちょっと書いてみようと思います。
 
 
 
「長年指導をしていて、以前と変わったと感じることはありますか?」
 
「最近の子を見ていて思うのは、注意をする時。
『あなたはダメ』という言葉は
その選手の人間性を否定しているのではない、
技術を否定しているだけなんだよね。」
 
それはダメだよ、と指摘をした時、
「自分(という人間)はダメなんだ……」と捉えてしまう人が多いと感じたそうです。
最近の子、というところにも注目すべきなのかな。
 
 
 
試験の結果が悪かった。
プロジェクトチームに選ばれなかった。
そんな時、何がダメだったかを正しく把握する必要があるのかなと考えます。
 
模試や入試・資格試験レベルの話になってくると、問い合わせても答えてもらえないかもしれませんが、
先生や先輩、上司に聞いて明確な答えがあるのであれば聞けるのがベスト。
 
自分の取り組み方や姿勢に問題があったのか。
努力の方向性が間違っていたのか。
他に適任がいたのか。
 
自己分析も大切です。
納得のいく準備が事前にできていなかったとか、
当日のコンディションがよくなかったとか、
自分が答えを知っているなら修正は早いはずです。
 
 
 
それらを考える時、大前提として。
 
コーチもおっしゃっていたように、ほとんどの場合
『貴方の人間性を否定しているのではない』ということを忘れないでほしいのです。
 
 
 
先輩・上司の中には、自分の好みでチームの人選をする人もいるでしょう。人間ですから相性はあって仕方ないです。
または組織にもいろいろ事情があることでしょう。
 
その場合も、やはり貴方が悪いのではない。
他人が抱く印象や組織の事情は、個人の努力でどうにかできるものではありません。
 
だから、結果を受けて『自分はダメ人間なんだ』というジャッジをする前に、どうか色々と分析してみてください。
 
 
 
「お前はダメだ!何がダメかは自分で考えろ!」
そういうタイプの上司さんはまあまあいらっしゃいます。そういう時は考えましょう。
何がダメかを教えてくれないのは相手の優しさなのか、厳しさなのか、意地悪なのかもついでに考えましょう。
 
中には。中にはですよ。
部下や後輩に指摘するという大義名分のもと、仕事や日頃のストレスを豪快にぶつける方もいらっしゃると聞きます。
そんな時は、理不尽だな〜と心の中で思いつつ、疲れてるのかな。相手も大変なんだなと広い心で受け止めましょう。
将来自分がそうならないとは言い切れませんからね。
 
 
 
正しく反省すると、その気づきは次に頑張るための糧になります。
解釈を間違うと、自分に自信をなくしたり、意欲をなくすなどの損失に繋がります。指摘をしてくれた相手にその意図がないのだとしたらもったいない。
 
どの程度聞き入れるのか。その言葉は自分のことを思って発せられたものなのか。だとしたら自分はそれをどう生かしていけばよいのか。
それを分析するのは必要な労力です。自分のためにも。
 
『自分はダメ人間』という評価は果たして客観的なのか。人は主観で生きているので難しいですが、安易にラベリングするものではありません。
 
 
 

 
 
スマホにいろんなメモを残しているのですが、断片的すぎて、あとから見返した時なんのこっちゃわからないメモがちらほら。
 
[笑顔でなくてもこころは癒されている]
[あたたかい無視を]
 
う〜〜〜ん、心理に関する言葉で、ビビッと来たから記しているはずなんですが。私は何を観てこれが大事だと思ったんだろう。
 
ドラマ、情報番組、ドキュメンタリー。テレビを観ていると不意に大事な言葉が飛び込んでくる。もしかしたら本を読んでいてそう思ったのかもしれない。
 
せっかく記録しても、自分が理解できないと意味がありませんね。今後はもう少し丁寧にメモしよう。データを見返していてそう思ったのでした。
 
 


中元 日芽香