枷
2020/3/06 17:24
運動をしていたわけではなく、家の中で突き指をしました…。利き手をやってしまいました。そそっかしいもので。
もう日常動作ができるまでに回復しましたが、不自由になってはじめて意識することがありました。
文字を書いたり、ハンドソープをプッシュしたり、そういった基礎的な作業に支障が出てくる度、不便だなと。
当たり前がそうでなくなった時、はじめてそのありがたみに気づかされるものですね。
そういえば一月は、喉が腫れるタイプの風邪を引きました。いつもより少し声量が落ちたり、食事する時に飲み込むのが痛いといった具合。
意識することなく話ができて、好きなものを食べることができて、両手が使える。これ当たり前だと思うなよ、と言われているような気がしました。
季節の変わり目、三寒四温という言葉もあります、気温が安定しませんね。皆さん風邪など引かれていないですか。
普段、人に話をしながら
「あ〜、あの言葉が出てこない」
ということってありませんか。
友人知人と話している時には「まあいっか」と流してしまいます。それは会話の流れを止めたくないからだと思います。
時間をかけて思い出すほどのものでもない、というのもあると思います。
セッションの中で
『今のこの気持ち…うまく表せないんですが…』
という会話になる時があります。
そんな時は、言葉が出てくるまで少し待ってみます。
この「間」にこそ意味がある。そんな気さえします。
心の奥底にある感情を言語化する時間。
ふつふつと湧き上がってくる感情を身体で感じる時間。
「これまでサラサラと喋っていたのに、この質問された途端に考え込んでしまう自分がいる」
ことに気がつきます。
『話下手で、会話が続かなくてすみません』
いいえ、流れるように話す必要なんてないのです。
貴方のために用意された、貴方の話を聞く時間。
沈黙は怖いものなんかじゃない。相手に申し訳なさなんて感じる必要はない。
これまでそう思ってきたのなら、そんなことないと私がセッションを通して伝えたい。
さっきとは逆で、
「ある質問をきっかけに言いたいことが溢れて言葉が止まらなくなる」ことがあります。
話があっちこっち行っても大丈夫。私が整理します。だから出てきた言葉をそのまま聞かせてください。
「このように話が出来る場所があるというだけでなんだか救われます」と言っていただいたことがあります。
利用するしないでなく、「困った時あそこへ行けば楽になれる!」という居場所を提供できているのだなと思いました。
家や職場の近くに交番があると安心しますね。実際お世話になる機会はそんなに多くないかもしれませんが、存在が心強い。
私のカウンセリングサロンは住所が存在するわけではありませんが、「何かあったらアクセスできる場所」がオンライン上にあるということを心に留めておいていただくだけでも少し気持ちが楽になるのかな、と。
話をして気持ちの整理をすることで、仕事のパフォーマンスが上がったり、日常生活にハリがでたり。間接的ですがそういった力になれていると嬉しいです。
中元 日芽香