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オープンキャンパスご報告
2019/8/28 14:27

先日、兵庫県の甲子園大学のオープンキャンパス
心理学部のイベント「高校生へのメッセージ」
登壇してお話しさせていただきました。

ご参加くださった皆様、ありがとうございました。




心理学部への進学を考えていらっしゃる方が多いのではないかと思ったので、私が心理学を学んでどのように感じたか、などをお伝えしました。

臨床心理士の資格をお持ちで甲子園大学の教授でいらっしゃるお二人と対談するパートもあり、私自身も勉強させていただきました。



心理カウンセラーとして人前でこのようなものに参加するのは初めてだったので、新鮮な気持ちで臨みました。

当日はお招きいただいた心理学部の先生方やスタッフの皆様に支えられ、また参加してくださった皆様の真剣な表情にとても救われました。

といっても会場は堅苦しい感じではなく、終始和やかな雰囲気でした。心理学やカウンセラーの存在について、親しみを感じていただけたら嬉しいな。

会場に居た皆様と有意義な時間を共有することができたのではないかと思っています。



週2日〜3日、カウンセリングを行なっています。人と人との対話というものや、適切な言葉で表現することについてなど、その都度考えさせられます。

カウンセラーとして仕事をしていて日頃から気づきを得るからこそ、当日は壇上で、自分の言葉に自信を持ってメッセージを伝えることができました。

クライアントさん一人一人との出会い、公私共にこれまで出会ったたくさんの人との縁の尊さを改めて感じた1日でした。



2019年夏の終わりに素敵な思い出ができました。

引き続き精進します。
この度はありがとうございました!





中元 日芽香


不透明さとか曖昧さとか
2019/8/21 13:54

きたる 8/24(土)、兵庫県の甲子園大学オープンキャンパスにてお話をさせていただきます。
高校生とその保護者の方が対象です。

これまでの経験、それを踏まえて現在心理カウンセラーとして仕事をしている中で感じることをお伝えしたいと考えています。
私だから伝えられるメッセージがあるのかな、と。

すでに申し込みしてくださっている方ありがとうございます。当日、皆さんに楽しんでいただけるような時間にしたいと思っています。

心理学に興味のある方はもちろん、そうでない方にも楽しんでいただける内容になっています。
どうぞお気軽に大学までお問い合わせください。




クライアントさんとセッションをするなかで、悩みは大きく二つに分けることができるという気づきを得ました。
色々な分類の仕方があると思いますが、今日はその中の一つだと思って読んでいただけたらと思います。



まず、直面している出来事に対する不安。

例えば、
新しいコミュニティに参加することになり、上手く馴染めるか不安。
携わっているプロジェクトが無事成功するか不安。
試合を控えていて、良い結果が残せるか不安。

経済的なことや、健康面、家族や身内が関わってくるものなんかは、他の生活場面においても影響が出てきそうですね。

ジャンルも、深刻さもいろいろ。解決の糸口がありそうなものもあれば、長期にわたって悩むこともあるかもしれません。



もう一つ、違う種類の不安を見つけました。

それは「見えないものに対する不安」。

現状起こっているわけではないけれど。
すこぐ漠然としているけれど。
上手く説明できないけれど。

何か起こったらどうしようの不安。
先が見えない・想像し難い不安。
今が安定しているからこそ感じる、平穏を失うことへの不安。



今の生活には満足しているけれど、これでいいのかな。挑戦したいことはあるけれど、それで何かを失うのは嫌だな。
いきなりアクシデントに見舞われることは無きにしもあらず。そうなったら自分の生活はどうなるだろう。 

起こりうるリスクが想定できるものもあれば、できないものもあります。
不測の事態に備えて自分が努力できることもありますが、全部が全部そうとは限りません。



「ところでその心配事が実際に起こるのってどのくらいの確率なのだろう」と思い調べたら、すでに仮説が存在していたようです。

私はデータについて深く言及する立場ではないので、ここで数字は出しませんが、要するに起こらない確率の方が断然高いのだそう。
実際には要らぬ心配であることが多い、ということですね。

そんなデータを踏まえて、日頃セッションをしながら個人的に感じることを。



「そんなの事態が起こってから考えればいい」と割り切れたら楽でしょう。
でも、わかってはいても頭の隅にあって不安が拭い切れないということもあります。割り切ることができれば、そもそも最初から悩んでなどいない。

慎重な性格の方や、守るものがある立場の方ほどそのように感じることがあるように思います。

また、過去に辛い経験をして、そこから脱して今を生きている方。その辛さを知っている故、同じ経験はしたくないという思い。

そんな時は、無理をしてマイナスな考えを払拭しようとしなくてもいいのかなと。
深く考えないで!なんて言えません。ただ、こんなふうに考え方を変換することもできるのではないかな。



「ピンチが起きてしまったらどうしよう」と考えること自体は悪いことではないと私は思います。 

もしものことが想定できる方は、ある程度リスクヘッジをして生きているのではないでしょうか。
日頃から健康に気をつけている。人付き合いを大切にしている。いくつかの選択肢を用意している。

その発想のおかげでこれまで大きなピンチに見舞われることなく日々を過ごしている。その不安が自分自身を守ってくれていると言い換えることもできるでしょう。
あるいは過去にしんどい思いをしてきたなら、二度と同じようにならないための行いをされているとか。



浮かんできた「不透明な未来への不安」について深く深く考え出すと尽きない。無理に不安を拭おうとしても、実態がないから「解決」へのプロセスが見出せない。

それなら、必要以上に怖がるのではなく「日頃からやるべきことはやっている。大丈夫。」と自分に言い聞かせてみてはいかがでしょうか。

起こるかどうかわかない物事に対して不安な気持ちが湧いて、その影響で日頃の生活までネガティブなものになってしまうのはもったいない。

これといった具体的な悩みがなく日々を過ごせているなら、性格や考え方というのもあるけれど、自分の努力の結果でもあります。
なんか今までトントンと生きてきたなという方も、自分が意識していないだけで頑張ってきたからこその今があるのだと思いますよ。



「不透明な未来」に対して、楽観的に捉える人も、どっしり構える人もいれば、不安を覚える方もいます。
どのスタンスが良いとか悪いとかはありません。性格や考え方はすぐに変えられるものではない。

それでも、もし今なんとなく未来に対して不安で、それが悩みのタネになっているのであれば。

「漠然とした不安を抱くのは、それだけ今の自分が順調、もしくは頑張っている証」であり、
「不測の事態を考えることは悪いことではない」、
「むしろその発想が、実はピンチに遭遇する確率を下げていることに繋がっているかもしれない」

と考えることで、少し不安が和らぐのではないでしょうか。
頭に浮かぶ不安は悪いものではないどころか、自分を危険から守ってくれているということですね。



自分に自信を持つとか、自分を信じるって、簡単なことではないと感じる方もいらっしゃると思います。

ネガティブなのは決して悪いことではありません。ただ、自分を過度に苦しめるネガティブはしんどくなってしまうから。
自分を安心させてあげるのもまた自分。なんて言うのは簡単なんですけどね。

最後に、すべてがこれに当てはまるということではありません。ご了承ください。






先日、海外にお住まいのクライアントさんとセッションをしました。海を越えてコミュニケーションがとれる。便利な世の中ですね。

中元の力不足で外国語に対応できないことを理解していただいた上で、海外にお住まいで周りに悩みや本音を話せる人がいないと感じる方、お役に立てれば幸いです。



中元 日芽香