境界線
2019/10/11 15:02
夜が好きです。
昼と夜。家にひとりで居ることに変わりはないのに、気分が全然違います。暗くて静かな外の様子に安らぐ。
「あの作業しておこう」とか「本読みたくなってきた」とか。夜行性人間です。早く寝た方が身体に良いとわかってはいるのですが…。
25時を過ぎたらテレビを消すと決めています。ブルーライトカット眼鏡を装着します。その気になればいつでも寝れる状態。
「寝たいのに眠れない」とは少し違う。
「寝れるんだけど寝たくない」。
言っていることが幼いですね。
「逃げたくても逃げられない状況下で辛い思いをされている」方にお会いすることがあります。
その方々に私にできることは、お話を聞いて、悩みや辛いお気持ちに寄り添うこと。
思いを受け止めてもらえて嬉しかった。これまで言葉にできなかったことが話せてすっきりした。
そのように感じていただけたら、私はカウンセラーとしての役割を果たしたと言ってよいでしょう。
これ以上は畑違いだということは重々承知しています。その上で。
『では私が、問題を改善してもらえるよう御社の偉い人に直訴しに参ります』
『良い転職先を紹介しましょう』
『負けないで。強い心を作るお手伝いをします』
そんなこと言えないし、できないし、しないけれど。
カウンセラーとしてできることの限界を目の当たりにする瞬間があります。
境界線は意識するよう心掛けています。専門外のことは、申し訳ありませんができませんとお伝えします。
それで正しいとわかっているのですが、僅かな歯痒さ・やるせなさを感じてしまいます。
プライベートで友人が悩んでいたとして、意見を求められたら、多分「辛いなら逃げちゃいなよ」と私なら言うと思います。
友人にはなるべく笑顔でいてほしいし、楽しさややりがいを感じられる環境を求めたっていいと思う。
私の周りに自由な生き方をしている人が多いからか、何歳で大学に入ったっていいと思うし、何回転職してもいいと思う。
それらを軽んじているわけではありません。ただ、人生の転機に対するハードルが低いといいますか、そういう価値観の中で生きてきました。
これまでの生き方に基づいた、私個人の意見です。もちろん押し付けるようなことはしません。
一方で、クライアントさんに対して「辛いなら逃げちゃいなよ」という言葉は自然と浮かびません。
クライアントさんも私にそのような言葉は求めていないでしょう。
逃げられない状況だから悩んでいるのですよね。
逃げていいならとっくに逃げてますよね。
セッションの一時間で私にできることは、根本的な解決に繋がらないかもしれないけれど。
カウンセラーの限界というものがあるなら、その「限界」まで力になれるような存在でありたい。
モヤモヤした気持ちをぶつけたり、悲しみを共有することで、少しでも楽になれたり一歩踏み出すきっかけになれるといいな。
風邪などひかれていませんか。私はひきました、今はもう元気です。
寒暖差とか、秋花粉とか、いろいろと難しい時期ですね。体調を崩すと気持ちまでブルーになる人が多いのではないでしょうか。
10月。あっという間と感じる人も、まだ10月かと感じる人もいらっしゃるでしょうか。今年のスケジュール帳を見返してみると面白いかもしれません。
これから大型台風が上陸するようですね。週末は安全第一でお過ごしください。
中元 日芽香