新成人の皆様、おめでとうございます。
受験生の皆様、試験お疲れ様です。
少しだけ先輩の私がいうのもなんですが、大人になるとライフイベントってどんどん減っていきます。
気づくと一年経ってたってなります。
だからこそ、人生の節目で感じた素直な気持ちを大切にして、素敵な大人になってくださいね。
『まわりの人たちの要求に敏感になればなるほど
自分の要求に鈍感になる』
というメモ書きをポストイットに残していたので、まず文言を共有させてください。
カウンセリングしながら、あるいは日常生活を送っていて、気づいたことをメモする癖があります。
ええと、
「なればなるほど」の部分は
必ずしもそうだと言い切れないのだけれど、
少なくとも繊細な方の中には、そのような方が多い傾向がある、という気づきです。
まわりの人。家族や友人、知人のことをまとめて「相手」と書きますね。
相手が求めるものをすごく的確にキャッチしていて、ニーズに応えている気配りが完璧な方にお会いすることがあって。
そのような敏感なセンサーをご自身にも向けてあげられたらいいな、と思いきや
「自分がどう思ってるか、ですか。考えたことなかったです」というリアクションが返ってくることがあります。
相手の要求に応えようとする時、
自分の何かを我慢しないと成立しない場面がありますよね。
体調が悪い日に「これから行きたいステーキ屋があるから付き合って!」と言われるとか
自分が一生懸命取り組んだ課題を「ノート写させて!」と言われるとか
そんな時、考えるより先に「いいよ」と言ってしまうという方いらっしゃいませんか?
そうです私です\(^o^)/
私以外にも共感してくださる方がいらっしゃるのではないかと思ってます。
もしくは、共感はできないけれどそんな人もいるのだな〜と思っていただけたら嬉しいです。
相手の人の要求と自分の要求が両立できない時、
迷わず自分の要求をなかったことにして
その場を成立させる。
相手は自分のことを
「この人といると居心地いいな」「快適だな」と
評価してくれるでしょう。
自分も相手の要求に応えられて満足。
お互いに気持ちがいい関係性、のように見えますが。
このように、相手の要求をキャッチしようとすることが癖づいてしまうと
自分の本音をキャッチできなくなってしまうのですよね。
自分は今日は調子悪いからステーキ食べられないよ、とか
この課題解くのに一時間かかったから見せたくないよ、とか
そんな思考回路を飛ばして(ココすごく重要)
反射のように「いいよ」と言ってしまうので、
気がつくとすごく無理をしていたり、
人といるのって疲れるな、という感情を抱くのではないかと、私の実体験を基に想像します。
自分がどう思うかということは脇に置いておき、ともかく相手が喜ぶように振る舞おうとか、
相手が喜ぶことが自分のしたいことだ、みたいに変換してしまい、
自分は何を思ってるのだろう?と問いかけることすらしなくなってしまう。
でも、よくよく考えてみたら
体調が悪い日にいくら相手の要求だからといって、ステーキを食べられるかといったらやっぱり難しいし
相手に体調が悪い旨を伝えることができたら
「そっか、じゃあまた別日にしよう」とか
「気づかなかった。体調大丈夫?」と
あっさり言ってくれそうな気もします。
自分が無理をすることが相手にとって良いことばかりとは限らない。
ただただ自分に厳しくして、使わなくていいエネルギーを消費してしまっていませんか。
それで、私が伝えたいのは
自分が相手のことによく気づくのと同じように、
相手も自分のことを察知してくれるかと思いきや、そんなことはないのですよ。
「言わなくてもわかってよね」は意外と伝わってないです。
やっぱり言わないとわからないことってすごく多い。
ならば、相手に向けているセンサーを
少しずつ自分にも向けてあげられたらいいんじゃないかなって思います。
その鋭い観察眼を自分にも向けてあげましょう、と。
相手の要求をキャッチしたとしても、
自分が元気がない時は全て応える必要はないと私は思います。
応えたい時だけ、応えたい要求だけ応える。
それでいいじゃない。
だって、まわりにいる人たちってもっとわがままでしょう?
「相手も元気なさそうだけど、自分も元気ないから今は受け付けない」とシャッターを閉めちゃう日があってもいいのです。
私も以前はコンビニエンスストアのように、24時間営業していました。
でも今は24時間営業はやめました。
お客さんにとっては不便になったかもしれないけれど、店主だって人間ですからね。
それよりも、長く楽しく健康にお店を切り盛りしていたい。営業時にニコニコ接客できればそれでいいのです。
と書きつつ、シャッターの裏側で
「次はどんなものを置いたらお客さん喜んでくれるかな?」とやっぱり考えずにはいられないのが今の私の課題でしょうか。
考えるの楽しいんですよね。
ある日美容院で
「◯ヶ月前にストレス感じてたことあった?」と美容師さんに聞かれて、
占い師さんみたいなことをおっしゃるなと思ったら、どうやら毛髪の状態に表れていたそうです。
プロだからこその気づきに感服すると共に
言われてみれば確かに、爪の状態、目の開き具合、食事の量、などなど。
人間、色んなところにサインが出るのでしょうね。
自分がキャッチしてあげられなかったとしても、
教えてくれる誰かが身近にいたら気づくことができます。
私も、関わる人たちのサインをキャッチしてまっすぐ伝えたいし、
私自身のサインも少しずつキャッチできるようになってきたかな、と感じています。
中元 日芽香